Dr.村山のカラダ元気コーナー vol.6
お酒と上手につきあうポイント
秋は美味しい食べ物がたくさんありますので、食事と一緒にお酒をいただく機会も増えそうですね。
お酒は適量を守れば血行をよくし、善玉コレステロールを上げる、気分もリラックスさせる等の効果がありますが、その一方で飲み過ぎは体に負担をかけることになります。日本人の40%はアルコールを分解する酵素が遺伝的に少ないか欠落しており、少量の飲酒で顔が赤くなったり、動悸やむかつきなどが出現します。
通常「お酒が弱い」ので飲酒量が増えないことが多いのですが、このような人が慢性飲酒を続けると食道がんになりやすく、肝臓障害も発生しやすいので要注意です。アルコール分解酵素を正常に持っている人でも、飲酒が常習化するとアルコール依存症の可能性も高くなります。
自分には関係ないと思われるかもしれませんが、誰にでも起こりえることです。おいしくお酒を楽しむためにも、気をつけたいポイントがあります。
一日の適量は?
個人差はありますが、ビールなら500ml、日本酒なら1合、焼酎なら日本酒の2/3程度が目安です。
お酒と上手につきあうポイント
- 栄養の豊富なおつまみと一緒にゆっくり飲む
- 強いお酒は薄めて飲む
- 休肝日をつくる
以上のことを意識して、食事もお酒もおいしくいただきながら食欲の秋を満喫しましょう。
[アドバイス]村山内科・胃腸科 院長 村山通秋先生
福岡県福岡市中央区天神2丁目4-20-2F
[TEL]092-741-6550
[URL]http://murayamaclinic.com/