Dr.村山のカラダ元気コーナー vol.15
[風邪の季節]
寒くなると風邪の患者さんが増えます。風邪は咳や鼻水、喉の痛みなどの症状を伴うウィルスによる感染症のことを言い、普通数日間で自然によくなりますので、咳、鼻水、喉の痛みの3つの症状が少しずつあり、微熱があるくらいなら2〜3日家で様子をみてもいいと思います。
風邪の原因となるウィルスにはアデノウィルス、RSウィルスなど多くの種類がありますが、これら全てに効く薬はありません。風邪薬は症状を軽くするだけで、根本的な治療ではないのです。風邪の時はきつい仕事や夜遊びはできるだけ控えて、家で栄養をとりながらゆっくりするのが一番です。風邪で抗生物質がほしいといわれる患者さんも多いのですが、抗生物質は細菌感染に対する薬なのでウィルスには基本的には効果はありません。
しかし症状が限られる場合には風邪以外の病気を疑う必要があります。例えば咳・痰がひどい(肺炎など)、喉の痛みがひどい(急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍など)、鼻水がひどい、色が汚い(副鼻腔炎など)。それ以外にも頭痛がひどい、熱が高い、一旦良くなった風邪がぶり返した場合などはかかりつけの医師に診てもらいましょう。
[アドバイス]村山内科・胃腸科 院長 村山通秋先生
福岡県福岡市中央区天神2丁目4-20-2F
[TEL]092-741-6550
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