派遣社員と正社員の違いとは？
それぞれのメリットや同一労働同一賃金について

正社員で働くメリット

正社員は終身雇用制かつ月給制・年俸制のため、安定した収入を得ることができます。

派遣社員では時給内に賞与相応分が組み込まれるのに対して、正社員では業績等に応じたまとまった形でのボーナスが出ることも。また退職金制度がある企業の場合、退職金をもらえる可能性があります。

正社員では裁量の大きな仕事を任される機会があり、成果を出すことで昇格できるチャンスがあります。

正社員で働くデメリット

会社の人事命令を拒否することは特別な事業がある限り難しく、環境の変化が生じる可能性があります。

裁量の大きな仕事や、昇格を重ねることで担う責任も重くなります。

ストレスマネジメントをうまくできないと、うつ病や適応障害などのメンタルヘルス疾患を発症するリスクが高まります。

業務進捗状況等に応じて、残業や休日出勤をしなければならないケースが生じることもあります。

急に残業や求人出勤の必要が出た場合、予定していたプライベートを楽しむことができない恐れもあります。

正社員の採用には企業も慎重になります。
終身雇用制であるため、採用したら定年まで働き続けていただくためです。

採用後のミスマッチを防ぐためにも、時間をかけて応募者を見極める傾向にあります。

派遣社員で働くメリット

派遣求人は人手不足に悩む企業によるものが多いので、選考はスピーディーに進みます。

また有期雇用派遣では派遣先企業による履歴書提出の要請や事前面接が派遣法で禁止されています。
応募企業ごとに履歴書・職務経歴書を作成したり面接の対策の手間を省けます。
アソウでは実際に派遣登録した当月中にお仕事をスタートする方もいます。

有期雇用派遣の場合、派遣法によって応募企業が履歴書や職務経歴書の提出を要請することを禁じています。
また就業前の事前面接も認められていないため、面接を回避して就業先を探せます。

仕事の悩みや困りごとを一人で抱えずに働けます。
契約外の仕事を任された時には、希望の仕事内容で働けるように派遣元から派遣先企業に掛け合ってもらえます。

またキャリア相談やスキルアップ支援も受けられるので、「仕事探し」「就業中」「キャリア」についての一貫したサポートを得ながら働きたい人におすすめです。

大切にしたいことは人それぞれ。希望とする働き方も十人十色です。

どのような働き方がしたいのか。
どのような仕事で働きたいのか。

派遣はそれらを叶えやすい雇用形態です。

マイナビ・キャリアサーチLab「派遣社員の意識・就労実態調査（2023年版）」によると、「飲み会の誘いなど断りやすく、人間関係で悩まない」と答えた正社員の方が7.8％に対して、派遣社員は46.3％と約6倍の開きがあります。
正社員として働くより派遣のほうが人間関係の悩みを抱え込みづらい傾向になります。

正社員の場合、異動を希望しても叶うとは限りません。
新しい職種にチャレンジしたくても難しいことがあります。

派遣社員では未経験OKの仕事も多く、希望の仕事に挑戦しやすくなります。
紹介予定派遣で働けば、未経験からキャリアチェンジでき社員登用への道も開けます。

有期雇用派遣にて契約期間満了時に更新せず、別の会社で働くこともできます。

多種多様な業種や職種を経験できる機会があり、自分に向いている仕事や職場環境に気づくきっかけを得られます。

紹介予定派遣は直接雇用前提の求人のため、派遣社員から正社員を目指せます。

また有期雇用派遣でも中小企業の求人なら、社員登用のチャンスを得やすい傾向にあります。

マイナビ・キャリアサーチLab2023年調査によると、派遣社員のうち32.8％（約3人に1人）に正社員になれるチャンスがありました。

派遣求人には大手企業なども掲載されています。
正社員では採用されることが難しい企業でも、派遣社員なら働けるチャンスがあります。

派遣社員に裁量の大きな仕事が任される機会は少なく、補助的な業務で働く人が多い傾向にあります。
そのためプレッシャーの少ない仕事で精神的余裕を持って働きやすくなります。

派遣社員で働くデメリット

有期雇用派遣では同一組織で働けるのは最長3年までと派遣法によって決められてます。
そのため終身雇用制の正社員と比べて雇用が不安定と言えます。

また月給制なら決まった給与を毎月もらえますが、派遣社員は時給制が基本です。
月の就業時間によって賃金が変わる一方、頑張って働けば働く分給料として反映されます。

派遣にサービス残業はなく、残業代は1分単位で支給され残業中は時給25％割増になります。

派遣契約時に業務内容を決めるため、それから外れる仕事は行えません。
やりたい仕事のみに専念できる一方で、さまざまな仕事にチャレンジしづらいとも言えます。