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会社のお金に関するプロ!経理事務を知ろう!


経理事務と聞いてみなさんどういうイメージをお持ちでしょうか?
経理事務を経験したことのない方は「専門的な知識が必要で数字を扱う難しそうな仕事・・・」なんてイメージをもっている方もいるかもしれません。
そこで、今回は経理事務に関していろいろな視点からご紹介します!

経理事務ってなに?

経理事務の業務内容

まず経理事務とは、簡単に言うと企業に関するお金の流れの管理を行うお仕事です。
日々のお金の流れから、週単位、月単位で様々なお金の管理を行います。企業の要とも言えるお金の管理になので、もちろんミスは許されません。
そのため正確さが最も求められているといっても過言ではありません。

また経理スタッフは経営者と距離が近いポジションであるので、金銭面での無駄にいち早く気づき経営者へ改善提案を行うのも大切な役目だと言えるでしょう。

経理事務の業務内容

  • 入出金管理
  • 買掛金・売掛金管理
  • 伝票処理
  • 請求書・領収書の発行
  • 現金・預金管理
  • 経費旅費精算
  • 月次・年次決算
  • 減価償却
  • 給与計算
  • 年末調整
  • 社会保険料の計算・納付
  • 各種税金の納付

企業規模によって業務内容の幅は変わります。大きな会社では、経理専門の部署があり複数人で経理業務を行います。業務量が多いため、ひとりひとりに細かな業務分担がされている場合も多い様です。中小企業では専門の部署が無く経営管理部などの部署一人で経理業務を行いながら、人事や総務なども兼任している場合もあります。小規模の事業所では、経営者に改善点や提案を求められることもあり知識と臨機応変な対応が求められます。
最初でも触れましたが、経理業務には基本的なサイクルがあります。1日単位で必ず行う業務、月単位、年単位で必ず行う業務と各サイクルでの業務と流れを把握しておくことが大事です。また、流れを考えたスケジュール管理を行うのも大事でしょう。

●日常業務

現金出納業務/伝票管理/経費精算/帳簿記入/預金管理など

●月次業務

月次決算/給与計算/各種税金の納付等処理/請求書の作成・発行など

●年次業務

年次決算/決算報告書の作成/各種税金の納付/年末調整/減価償却など

経理のお仕事に必要なこと

経理職には、幅広い知識と正確性などの能力も必要となってきます。

ミスがない正確性

経理はやはり数字を扱うので、
数字に強く入力ミスのない正確性が求められます。
また、きちんと確認が出来ているかという検証力も非常に大事です。

分析力

データを素早く読み取り問題点や課題を見出して、
改善策を上層部に提案する能力が必要です。

コミュニケーション能力

経理業務を行う上で他部署とのやりとりは欠かせません。
確認事項で連絡したり申請のお願いをしたりと様々な場面でやりとりが発生します。柔軟な対応や、時には厳しい対応など適したコミュニケーションが必要になります。

簿記などの資格

経理職求人でよく見るのが、簿記2級以上の資格保持者など
資格が必要とされることも多いです。
詳しくは下記でご紹介します。

経理事務で持っているとよい資格とは?

経理事務を目指す際には、やはり資格を取っておくと有利になりやすいと言えます。そこで、抑えておきたい3つの資格をご紹介いたします。

日商簿記検定

商工会議所が主催している検定。この検定を勉強しておけば経理事務の幅はぐっと広がることでしょう。企業が良く言っている、「日商簿記2級必須」はこの検定を指していることが多いようです。経理事務を目指している方はまず「日商簿記2級」を取っておくと経理事務への道がぐっと近くなります。

1級 受験料7,710円(税込)
極めて高度な知識を学ぶことができ、
様々な点を踏まえ経営管理や経営分析ができるようになる。
また、1級に合格すると税理士試験の受験資格が得られる
2級 受験料4,630円(税込)
経理事務求人に多い、簿記2級はこの資格です。
経理事務で長く働きたい方には必須の資格です。
3級 受験料2,800円(税込)
基礎知識を学びたい方に必見。
経理事務に必須な基礎知識が学べます。

給与計算実務能力検定

一般社団法人実務能力開発支援協会が主催している検定です。
従業員を雇っている企業であれば、必ず発生する給与計算に特化している資格です。
また内閣府が認可している一般社団法人職業技能振興会が認定する資格でもあります。
給与計算の知識だけでなく、人事労務業務の社会保険の仕組みや手続き、所得税などの税法についても学ぶことが出来るので大きな武器になるといえるでしょう。

1級 受験料10,000円
労働法令や税務についても学べ、複雑な制度やイレギュラーな給与体系にも対応出来るようになります。年末調整など年間通じての給与計算に付随する業務に精通したレベルです。
2級 受験料8,000円
実務上基礎となる労務コンプライアンスを理解し、基本的な給与計算を行い明細まで作成出来るレベルです。
毎月の給与計算と賞与計算が行えます。

※2年毎に更新制度のある検定です。その際更新料5,000円が必要になります。
※給与計算実務能力検定HPより参照

ビジネス会計検定

大阪商工会議所が主催している検定。財務諸表※に関する知識や分析力が身に付き財務諸表が表す数値を理解できるようになります。
日商簿記2級のその先の知識としてより深く財務諸表について学べるので、日商簿記2級を受けた後にビジネス会計検定2級を受ける方も多いようです。

1級 10,800円(税込)
計算書類や財務諸表の総合的な理解を深められます。
また、事業評価にも活用できる企業価値分析の
基本的な考え方や分析方法も学べます。
2級 6,480円(税込)
有価証券報告書の連結財務諸表の項目と計算構造を学べます。
また、キャッシュ・フローや損益分岐点などの
分析についても学べます。
3級 4,320円(税込)
貸借対照表や損益計算書など項目や計算構造などを学べます。
また、それを踏まえ企業が成長しているか、
もうける力はあるかなどの分析力の基礎が身に付きます。

※財務諸表とは、経営活動の財務上の結果を関係者に報告する目的で作る計算書・計算表です。主に、貸借対照表・損益計算書・利益処分計算書・附属明細表の四つを指します。
※大阪商工会議所のHP参照

未経験でも経理事務をめざせる?

ここまで経理事務の概要についてご説明しましたが、スキルが必要なお仕事なので未経験からでもはじめることができるのか?という点が気になるのではないでしょうか?

現状、経理事務の求人数の中で未経験OKの記載のある求人は全体の約半数となっています。
未経験OKと謳っていても簿記の資格が必要や資格保有者歓迎とされていて、専門性の高い経理事務ではやはり実務経験やスキルを必要とする企業が多いのが現状です。

そこで、経理事務につきたい方におすすめの方法は、派遣社員で実務経験を積むことです。
経理事務業務の分業を行っている企業は多くあります。そういった企業は比較的難易度の低い業務を、派遣にて募集していることが多いのです。派遣であれば正社員よりも比較的スキルのハードルが低いので、まず日常業務から慣れていき徐々に経験を積むことができます。慣れるほど月次業務など仕事の幅も広がるのでスキルアップもでき、今後に繋がる経験を積むことが出来ます。

経理事務におけるメリットとデメリット

ここまでで経理事務の業務内容などは理解して頂けたかと思います。
業務内容などを踏まえ経理事務で働くことによるメリットとデメリットを紹介いたします。

メリット

あまり華やかな職種ではないイメージがあるかと思いますが、企業には無くてはならないお金を扱う部署なので縁の下の力持ちと言えるでしょう。
業務サイクルが決まっているので、そのサイクルに間に合うようミスなく業務を積み上げていくことによってやりがいも感じられると思います。

また、通年で行う業務が決まっているので目に見えた閑散期が無いのもメリットと言えます。他部署との連携やお金に関する手続きなども行うのでお金を扱う業務以外のスキルも積むことができます。経理事務は企業によってやり方がそこまで変わらないので様々な経験やスキルを転職先に丸ごと活かすことができ、即戦力となりやすいです。やはり専門性が高い分事務職の中でも経理事務はお給料が良く、その点はメリットと言えるでしょう。

デメリット

納期が細かく決まっているため業務に慣れていない間は納期が辛く感じることもあるでしょう。また、会社にとって大事なお金を扱うので1円単位の小さなミスも許されず、毎日数字と向き合いコツコツとした業務になるのでそういった作業が苦手な方には大変だと思います。 また、月末や月初、決算月などは、業務量が多くなり残業が多く発生する場合もしばしばあります。

こうして比べてみると良い面も悪い面もあると感じて頂けると思います。デメリットを見てみると経理事務の厳しさもありますがどの職種にも良い面・悪い面はあります。

経理を手に付けると転職しやすいってホント?

ここからは、経理事務の転職についてお話してこうと思います。
事務職と言えば一般事務だと思います。まずその一般事務の転職事情を見ていきます。
場合によりますが、一般事務の採用条件には特別な資格やスキルが必要とされることはそこまで多くありません。その為比較的ハードルが低く一般事務への転職を望む人が多いので、狭き門でもあります。
また、特別な資格やスキルが必要でない分大幅なスキルアップは望めません。ですので、それだけの経験では転職時に少し弱く感じられるのです。さらに望む人が多いことから今後の成長が望める若い人が年齢優先で採用されてしまう場合もあります。一般事務の求人では、パートや契約社員、派遣社員などの非正規採用が多くなっています。特殊なスキルが必要ないことから人の入れ替えがあっても特段支障が無いという理由が多いようです。

次に、経理事務を見てきたいと思います。経理事務は一般事務などの事務職に比べて専門性が高いため転職に有利な点が多いです。経理業務は企業によってのやり方が違えど、基本的な処理の仕方は同じなので経理事務の経験や資格を持っていると転職の際に即戦力になりやすいのです。
また、どの企業にも経理業務は発生するのでつぶしがきく職種でもあります。転職に有利とはいえ、やはり年齢を見られることもあります。
そのなかで大事なのは、今までの経験を活かし、いかに即戦力となり役に立てるかを採用担当にイメージさせることです。この点が明確にアピールが出来れば、採用率も高くなるといえるでしょう。

このような情報をお伝えすると、今経理未経験で経理事務を目指しているかたに不安にさせてしまうかもしれません。確かに、経理事務は専門性を問われるため実務未経験や知識のない方だと転職しにくいのも現状ではあります。
ですが、しっかりとキャリアプランを持ったうえで動いていくと一般事務に比べて将来の安定性は高くなります。そこでまずは、資格を取得することをおすすめします。
経理事務は資格や知識があるだけで必要とされることがあるので、取得した資格を活かし経験を積むことが出来ます。また、キャリアアップが望める資格が豊富にあるので経験を積みつつ知識を付けていくことで、転職に大きな武器となる経験と知識を手に入れることが出来ます。
こうして一般事務と経理事務を比べてみました。一概にこうとは言えませんが、経理事務を目指して動いていると同世代の中では比較的に有利な位置にいるのかもしれません。

もっとキャリアアップを目指したいという方は、いち早くスタートダッシュを切り、キャリアプランを考えて動いていくことが大切です。経理事務ではさまざまなスキルが身につくのでしっかりキャリアプランを持ち、資格取得などを進めていけば長年安定して就業することが出来るでしょう。

福岡で派遣社員として働く『経理事務』

ここからは福岡での≪派遣×経理事務≫として働く現状をご紹介します!
福岡での経理事務の平均時給は1,200円となっており、一般事務の平均時給の1,140円よりも80円高くなっています。(※アソウ・ヒューマニーセンター調べ。2018年4月時点)福岡は九州の中心地ということもあり、本社を構えている企業が多いです。その為企業の中枢を担う経理事務としてのポジションの募集は比較的数が多く、長期安定して就業するには、福岡はとっておきの場所といえるでしょう。

まとめ

最後になりますが、経理事務について知ることが出来たでしょうか。
経理事務は手に付けるまでにさまざまな大変なことがありますが、自分のキャリアプランに沿ってひとつひとつ着実に身に付けることで、しっかりと手に職を付けることが出来ます。この記事がみなさまのお役に立てれば幸いです。

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