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有期雇用派遣とは?
正社員やパート、無期雇用派遣との違いや3年ルールについて

327万円。
これは何の数値だと思いますか?

厚生労働省「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、有期雇用派遣で働く人の平均賃金は1日13,661円。
20日働くと見込み月収は27万円以上になり、年収は327万円を超える全体傾向にあります。

働き方や職種、地域によって実際の賃金は変わるものの、意外な結果として映る方もいるのではないでしょうか?

他の働き方との違いを比較しながら、有期雇用派遣で働くメリット・デメリットをご紹介します。

派遣で実現できる働き方について

有期雇用派遣
(登録型派遣)とは

派遣登録して有期雇用で働く女性 派遣登録して有期雇用で働く女性

有期雇用派遣のポイント

POINT

  • 派遣先企業による書類審査や面接がないので早く働き始められる
  • 平均時給がパート・アルバイトより1.4倍高い
  • 採用前に職場の雰囲気や具体的な仕事内容がわかる
  • 希望の仕事内容に専念でき、責任の範囲が広がらない
  • プレッシャーの少ない仕事で心に余裕がもてる
  • 人間関係に縛られずに働きやすい
  • 会社や仕事が合わないとき円滑に退職しやすい
  • 勤務日数や労働時間が調整しやすく柔軟に働きやすい
  • 残業や休日出勤が基本的にないのでプライベートを大切にできる
  • 働くなかでの困りごと解決に向けて派遣会社のサポートを受けられる
  • 昇給など待遇向上の交渉を派遣会社に行ってもらえる
  • 正社員同様に、派遣社員も法定福利厚生は受けられる
  • 正社員化を目指せる派遣のお仕事もある

有期雇用派遣とは、ライフスタイルや大切なことを優先して働きやすい雇用形態の1つです。
同じ職場(部署)で最長3年まで働くことができます。
派遣会社に登録することから、「登録型派遣」と言うこともあります。

正社員やパート・アルバイトでは2者関係(「働く人」と「企業」)であるのに対して、派遣では3者関係になります。

派遣会社を介して働くことで、希望の働き方が実現しやすくなり、ハラスメントや仕事で困ったときには助けてもらえます。

また契約更新しなければ自ずとお仕事が終了になるので、派遣先の雰囲気や人間関係、業務内容などが合わないときは円滑に他のお仕事を探せます。

有期雇用派遣から直接雇用に切り替えられれば派遣3年ルールの制限なく働けるので、自分に合った職場や仕事をサポートを受けながら見つけたい方におすすめです。

マイナビ・キャリアサーチLab「派遣社員の意識・就労実態調査(2023年版)」によると、派遣社員のうち32.8%(約3人に1人)に正社員になれるチャンスがありました。

詳しくはこちら

ほかの派遣や
雇用形態との違い

派遣社員 正社員 契約社員 パート・
アルバイト
有期雇用派遣 無期雇用派遣 紹介予定派遣
雇用主 派遣会社 派遣会社 派遣会社 就業先企業 就業先企業 就業先企業
雇用形態 間接雇用 間接雇用 間接雇用 直接雇用 直接雇用 直接雇用
勤務日数 希望を重視 週5日 希望を重視 週5日 週5日 希望を重視
労働時間 希望を重視 8時間 希望を重視 8時間 8時間 希望を重視
雇用期間 有期 無期 有期 無期 有期 有期・無期
給与 時給制 時給制・月給制 時給制 月給制 時給制・月給制 時給制
残業 なし・少ない 就業先企業による なし・少ない あり あり なし・少ない
プライベート 大切にしやすい 就業先企業による 大切にしやすい 犠牲になることも 犠牲になることも 大切にしやすい
福利厚生 派遣会社が提供 派遣会社が提供 派遣会社が提供 就業先企業が提供 就業先企業が提供 就業先企業が提供
仕事内容 契約内容次第 派遣会社による 契約内容次第 さまざま さまざま 広がることも
異動・転勤 なし 派遣会社による なし あり なし なし
指揮命令権 就業先企業 就業先企業 就業先企業 就業先企業 就業先企業 就業先企業
責任の範囲 限定的 広がることも 限定的 広い 広い 限定的

上記表は一般的な傾向を表したものであり、派遣会社や就業先企業によって異なることをご留意ください。

  • 紹介予定派遣との違い

    紹介予定派遣は、直接雇用への切り替えを前提にして働けます。

    派遣社員と就業先企業の双方が直接雇用に変わることを合意することで、最長6ヶ月以内に切り替えられます、

    社員登用を目指して働きたい方におすすめです。

    ただし直接雇用になると、有期雇用派遣のように自身の状況に合わせて働き方を調整することが難しくなります。

    また業務範囲も広がり、さまざまな仕事に携わる機会も増えるので残業も発生しやすくなります。

    希望に合わせて柔軟に働きたい方は、有期雇用派遣がおすすめです。

    アソウには「有期雇用派遣」と「紹介予定派遣」のどちらのお仕事もあるので、あなたにあった求人をご紹介します。

    詳しくはこちら

  • 無期雇用派遣との違い

    有期雇用派遣と無期雇用派遣。
    名前の通り、期間に制限があるかないかが大きな違いです。

    給与形態は有期雇用派遣が時給制であるのに対して、無期雇用派遣では時給制または月給制を採ることがあります。

    無期雇用派遣では、派遣先で働いていない間も派遣会社と雇用関係が続きます。

    就業先が決まらない場合、有給の待機期間になったり、派遣会社内での就業となります。

    なお無期雇用派遣の場合、勤務日数や労働時間、仕事内容などは有期雇用派遣に比べると融通が利きづらい可能性があります。

    自分に合った働き方をしたい方には有期雇用派遣がおすすめです。

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  • 正社員・契約社員との違い

    正社員と契約社員ともに短時間勤務も可能ではありますが、基本的にはフルタイム勤務となります。

    また急な残業や休日出勤が生じると、プライベートの予定に影響を及ぼす可能性があります。

    有期雇用派遣に比べると、ライフスタイルに合わせた柔軟性の高い働き方が難しくなります。

    また仕事内容も派遣に比べて多様な仕事を任されるため、責任もより大きくなります。

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  • パート・アルバイトとの違い

    パート・アルバイトも、有期雇用派遣同様に希望を考慮してもらえながら働きやすい雇用形態です。

    有期雇用派遣に比べると、仕事内容が広がる可能性や無期限で働けることなどが特徴として挙げられます。

    またパート・アルバイトの場合、応募先ごとに履歴書を作成したり面接があります。

    有期雇用派遣では派遣先企業による履歴書提出の要請や事前面接が禁止
    されています。
    その点も有期雇用派遣との大きな違いになります。

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派遣3年ルールの
有期雇用派遣への影響

雇用期間に定めのある派遣スタッフ 雇用期間に定めのある派遣スタッフ

派遣法改正によって、有期雇用派遣で働く人が同一組織(同じ部署)で勤務できるのは最大3年までと定められています。

3年を超えると、有期雇用派遣のままでは同じ部署で働くことができません。

これまでと同じ場所で働きたいなら、無期雇用派遣として派遣されるか、就業先企業に直接雇用してもらう必要があります。

なお派遣3年ルールには例外となるケースがあります。
それは次の場合です。

  • 60歳以上の派遣労働者
  • 無期雇用派遣として就業先で働いている人
  • 有期プロジェクト業務に従事する場合
  • 日数限定業務で働く場合
  • 出産・育児・介護等で休業する労働者の代わりとして従事する派遣労働者

これらに相応する場合、同一組織で働き続けることができます。

有期雇用派遣で働く
メリット・デメリット

登録型派遣のメリット・デメリット 登録型派遣のメリット・デメリット

これらの違いをまとめると、有期雇用派遣で働くメリット・デメリットとして次のことが挙げられます。

メリット

お仕事開始までに職場の雰囲気や
具体的な仕事内容などを知れる

派遣では担当コーディネーターから勤め先に関する詳細な情報を教えてもらいながら仕事を探せます。 職場の雰囲気や上司・同僚となる方の性別・年代・人柄などの求人票からは分からない情報も得やすくなり、勤務後のミスマッチを防ぎやすくなります。

複数の仕事に簡単に応募できる

正社員やパート・アルバイトでは求人サイトや求人誌などで合いそうな仕事を自分で探します。 派遣では希望条件を伝えれば自分に合った仕事を紹介してもらえ、複数の求人に一括エントリーもできます。

書類作成や企業面接を避けられるので早く働き始められる

派遣ではパソコンやスマートフォンで自身の職務経歴などを登録することが一般的になりつつあります。 一度Web登録すれば、手書きの履歴書などを応募企業ごとにつくる必要はありません。 また有期雇用派遣では派遣法改正以降、派遣先企業による事前面接が禁止されています。 そのため応募先の企業面接を避けながら仕事探しをすることができます。

代わりに時給など交渉してもらえる

派遣では派遣会社から時給などの待遇交渉を行ってもらえます。交渉事が苦手な方にとって大きなメリットになります。

サポートを受けながら働ける

ハラスメントや仕事で困ったときに、派遣会社に助けてもらえます。 また派遣社員が契約内容に即して働けているかなど、派遣会社のスタッフが派遣先を定期的に巡回するなども行います。 もし派遣法や労働基準法に違反することがあれば、問題解決に向けて派遣会社が勤務先企業に掛け合います。 派遣会社には優良派遣事業者制度があり、2023年3月末時点で145社が認定されています。 認定基準に「派遣社員の安定就労とフォローアップ」や「派遣先の就業環境の整備」「派遣先でのトラブル予防・是正措置」などがあり、質の高いサポートを受けやすくなります。 詳しくは「優良派遣事業者とは」をご覧ください。

仕事の範囲が広がらない

派遣の仕事は就業前に業務範囲を決めてから契約を結びます。就業開始後は希望の仕事内容で働けます。 もし契約外の仕事を任されたら是正に向けて派遣会社がサポートします。

合わないときに仕事を辞めやすい

働き始めてから職場の雰囲気や人間関係が合わないときに、円満に退職しやすいことも派遣のメリットの1つです。 1年以上の長期派遣求人でも、契約更新は3ヵ月ごとが一般的です。 もし仕事・会社が合わなければ、契約更新をしないことで自ずと退職できます。

適職や今後のキャリアについて
プロに相談できる

派遣会社には派遣法によって派遣スタッフの教育訓練やキャリアアップへの取り組みが義務付けられています。 自分に向いている仕事は何なのかや、今後のキャリアをどうするかなど、人材サービスのプロに相談しながら自分に合った道を考えることができます。 詳しくは「キャリアコンサルティングとは」をご覧ください。

デメリット

同一組織で最長3年しか働けない

有期雇用派遣では、同じ職場(部署)で最長3年まで働けます。 同一組織で3年以上働くには、就業先企業の社員になる必要があります。 しかし直接雇用への申し入れが絶対に受け入れられるとは限りません。もし断られた場合、その職場を離れることになります。

1日のみや30日以下で働きたいなら
仕事内容や対象者が限られる

日雇い派遣(30日以下の派遣)は法律的に原則禁じられており、単発や短期間で働ける仕事や対象者には制限があります。

派遣で働きたいと思ったら

私たちアソウについて

有期雇用派遣に関するQ&A

  • 派遣期間制限に対象外はありますか?

    有期雇用派遣はその名の通り雇用期間に制限があり、同じ職場で最長3年まで働けます。

    しかし次の方は期間制限なく働けます。
    • 60歳以上の派遣スタッフ
    • 派遣元企業に無期雇用されている派遣スタッフ
    • 有期プロジェクト業務に従事する派遣スタッフ
    • 日数限定業務で働く派遣スタッフ
    • 産前産後、育児休業・介護休業代替業務に就く派遣スタッフ

あなたも自分に合った
働き方を
実現しませんか?

希望の働き方ができるように、
仕事探しだけではなく、
就業中も丁寧にサポートします。

手厚いフォローのなかで安心して働きたい方に
アソウはおすすめです。

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