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【持っていると有利!事務職向け資格ガイド】

事務職を希望する方にとって、数多くある資格の中で就職・転職するために有利な資格とはどのような資格があるのでしょうか?この記事では、事務職に有利な資格をご紹介します。

日商簿記検定

簿記検定

正式名称は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」といいます。
認知度の高い資格の為、事務能力の証明として採用基準に取り入れる企業が多い資格です。日商簿記資格を取得し、仕訳の知識があれば実務経験が無くても就職できる仕事もあります。簿記の知識を身につけると、一般事務以外に会計事務や経理事務、営業事務等、様々な事務職で活躍する事ができます。
2級、1級を目指す事で自身のスキルアップにもつながり、長く安定して働きたい方には特におすすめです。各級の基準は、下記の通りです。

3級

個人企業における経理担当者または経理補助者として必要な商業簿記に関する知識を有している事を証明しています。経理関連書類の読み取りができ、取引先企業の経営状況を数字から理解できるようになるため、営業、管理部門に必要な知識として評価する企業が増えています。

2級

商企業および工企業における経理担当者および経理事務員として必要な高校程度の商業簿記および工業簿記(初歩的な原価計算を含む)に関する知識を有している事を証明しています。財務諸表を読む力や、企業の経営状況を把握でき、相手の経営状況もわかるので、株式会社の経営管理に役立ちます。
主に中小企業の簿記に相当します。

1級

大学程度の商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を習得しています。財務諸表規則・企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができるレベルです。主に大企業の簿記に相当します。

他に、初級がありますが、これから簿記の資格取得を目指す方は、3級からチャレンジしてみると良いでしょう。日商簿記検定試験は全国統一日程で年に3回(6月、11月、2月)実施されます。
申込み、日程の詳細は各地の商工会議所のホームページ等で確認できます。

秘書技能検定

黒板

秘書を目指す人だけではなく、ビジネスマナーや一般常識を身につけたい方にもお勧めの資格です。
年間約16万人の方が受験する秘書検定は知名度が高い資格の一つです。
では、秘書技能検定とはどのような資格で、なぜ事務職に人気なのでしょうか?
秘書検定は、社会で働く人ならば誰でも備えておかなければならない基本的な常識を集約して検定問題として出題しています。一般事務や営業事務など、事務職では、顧客や関連企業など社外の人と接する機会は多いです。企業の一員として、企業にマイナスイメージがつく事は避けなくてはなりません。
社会で活かせるビジネスマナーがつくことはもちろん、姿勢や立ち振る舞い、言葉使い等、事務担当者としてのスキルを証明できるのが人気の理由です。
各級において期待される技能の程度は下記の通りです。

3級

基本的な職場常識を問われる級です。上司が効率よく仕事を遂行するためには,秘書はどんなことに気を利かせる必要があるか、またどのように対応すれば感じがよいと思ってもらえるかの基本部分を問う級です。主に高校生や学生が多く受験しています。

2級

3級より少し複雑な場面設定になります。上司の身の回りの対応や手助けを適切に行うための優先順位も考えることが必要になってきます。感じのよさだけでなく効率のよい仕事の仕方も問われる級で、就職を意識した大学生の受験が多く、社会人の受験も目立ちます。

準1級

上司から相談を受けたり後輩へのアドバイスを求められたりと、物事の判断力や対応力が求められる中堅の秘書像が準1級のレベルです。この級から筆記試験合格の後は二次試験(面接試験)があり,人柄の表現力が問われます。

1級

上司が携わっている仕事を理解して、秘書が今何をしなければならないかを判断する。上司が常に動きやすいように先を読んでサポートするといった上級の秘書の能力を求められるのが1級です。
現役秘書の方や社会人の方は日ごろの仕事の仕方を振り返るために受験している方もいるようです。

秘書技能検定試験は、年2回実施されますが、3級・2級については年3回実施されます。試験の日程等の詳細については、運営・実施をしている、公益財団法人実務技能検定協会のホームページで確認できます。
また、公益財団法人 実務技能検定協会では『ビジネス電話検定』『ビジネス実務マナー検定』『サービス接遇検定』『ビジネス文書検定』も実施されているため、事務職初心者の方は、自分に合った資格取得の為の勉強を始めてみると良いでしょう。

MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)

マイクロソフト・オフィス

マイクロソフトが公式に発表している、WordやExcel等、マイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを客観的に証明する事の出来る資格のことを言います。
事務職求人の中でも、「ワード・エクセルのできる方」という応募条件はとても多いですが、自身のパソコンスキルを、求人企業に伝える事や、自分自身で判断する事はとても難しいです。
そのため、自身のパソコンスキルを「客観的に」証明でき、WordやExcelの技能を証明する唯一の国際資格であるMOSを取得することは、キャリアアップや再就職の際の自己PRにもぴったりです。
また、転職活動時、一般事務としての実務経験が無い場合でもパソコンスキルのレベルが示せれば、とても有利です。

MOS資格の受験方法には、下記の2つの方法があります。

  • 全国一斉試験
    毎月1回~2回実施。全国の一斉試験会場から選択できます。
  • 随時試験
    各試験会場が試験日時を設定。全国の試験会場から選択できます。
それぞれ、受験料や試験内容、資格認定証は全く同じです。

日商PC検定(文書作成・データ活用)

日商PC検定

日本商工会議所及び各地商工会議所が実施しているパソコンの検定試験です。
平成18年に「日本語文書処理技能検定(ワープロ検定)試験」と「ビジネスコンピューティング試験」を進化・統合したものとして実施されています。

検定試験の種類は、以下の3分野となっています。

  • ビジネス文書の作成、取り扱いが問われる「日商PC検定試験(文書作成)」
  • 業務データの取り扱いが問われる「日商PC検定試験(データ活用)」
  • 目的に応じた適切で分かりやすいプレゼン資料の作成が問われる
    「日商PC検定試験(プレゼン資料作成)」
アプリケーションソフトでいうと、文書作成がWord相当、データ活用がExcel相当、プレゼン資料がPowerPoint相当となっています。3分野はそれぞれ別々の試験であり、3分野すべての資格が欲しい場合は、それぞれ別々に試験を受ける必要があります。
また、それぞれの分野の各級の基準は下記の通りです。

Basic

基本的なワープロソフトや表計算ソフトの操作スキルを有し、企業実務に対応することができます。

3級

企業実務に必要とされる基本的なIT・ネットワークの知識、スキルを有し、自己の業務に利活用することができます。

2級

企業実務に必要とされる実践的なIT・ネットワークの知識、スキルを有し、部門責任者または部門責任者を補佐する者として、業務の効率・円滑化、業績向上を図るうえで利活用することができます。

1級

企業実務に必要とされる実践的なIT・ネットワークの知識、スキルを有し、ネット社会のビジネススタイルを踏まえ、企業責任者または企業責任者を補佐する者として、経営判断や意思決定を行うか助言する過程で利活用することができます。

日商PC検定は、インターネットを利用したCBT方式で実施され、受験したその場で採点、合否が確認できます(2級、3級、Basic)。試験日は1級のみ統一試験日で年2回実施され、2級以下は試験会場が随時設定しますが、随時試験とは別に統一日(毎月第3金曜日)も設定されています。
申込み、日程の詳細は各地の商工会議所のホームページ等で確認できます。

最後に

資格

様々な資格がある中で、あなたの戦力となる資格とはどんな資格でしょうか?
資格を取得する事を目標にするのではなく、資格をどのように活かしていくかがポイントになります。自身の現在のスキル・経験の棚卸をし、事務職に必要なスキルの中で何が不足しているのか書き出してみる事も一つの手段としておすすめです。不足しているスキルがあれば、補える資格をピックアップし、資格取得に向けて勉強を開始する等、チャレンジしてみましょう。

また、資格を取得し事務職に就職した後も、自分の能力を磨き努力し続ける事は大切です。
会社で取り入れているシステム等は時代と共に変わっていくので、事務職としてキャリアアップを考えるのであれば、向上心を持ち、変化に対応しながらスキルを磨いていくと良いでしょう。

アソウ・ヒューマニーセンター
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