スタッフインタビュー『働く横顔』

村瀬聖子さん（株式会社イムズインフォメーション）

いきいきと、自分らしさを追い求めて。

会社の受付として働いていましたが、結婚と同時に退職、一度は専業主婦になった村瀬聖子さん。
ところが、生来の活動的な性格がムクムクとのぞき出して・・・。

─ 前職の経験を活かして「インフォメーション」に

「結婚と同時に仕事を辞めた村瀬さんでしたが、1ヶ月もすると「ダメ」と思ったとか。「家事をして主人の帰りを待つだけの生活は退屈。このままだったら、どんどん怠けた人間になってしまいそう」。
前職の受付や事務の経験を活かして仕事をしたいと、福岡市天神にあるイムズのインフォメーションに応募しました。
イムズは「インターメディアステーション」の名前の通り、ブランドショップやレストランのほかにイベントスペースやギャラリー、ホールを持ち、オシャレや文化、情報の発信基地となっています。天神の中心にあるため、県外から来る方はもちろん、地元福岡の人々にとっても強い味方。インフォメーション業務はイムズ内にとどまりません。
「このブランド品、どこにあるかしら？」「先日テレビで見たんだけど、名前がわからないの」。
そんなお客様の声を丁寧に聞き、たとえそれが近隣百貨店の商品でも調べて案内しています。「お互いに情報を引き出し合い、ショップがわかったときのお客様の喜んだ顔を見ると、何ともいえません」。
イムズのイベントに関する質問に答えるため、自ら館内の会場に足を運んで内容をあらかじめ把握。
「お客様は私たちを頼りにされていますし、私がお客様だったら、やはり尋ねると思います。お客様の立場になって考えるようにしています」。

イムズのインフォメーションでお客様をお出迎え

─ リーダーとしてスタッフをまとめて

イムズに勤めて4年、今ではリーダーとして4人のメンバーをまとめています。
「末っ子で育った私は受け身でいつも指示を待っているタイプ。だから責任のある立場を一度経験したほうがいいと思いました」。
リーダーとなった今はメンバーの動きに目を配り、仕事が偏らないように、得意分野を活かして誰もが楽しい気持ちで働けるようにと、心配りをしています。「私はつい『先日、言ったよね』とガツンと言ってしまいがち。そうかと思うと、気を遣いすぎて遠回しな言い方をしたり。
理想のリーダー像には遠く、まだまだ勉強しないといけません」。
年3〜4回は、ＷｅLove天神協議会主催の「天神コンシェルジュミーティング」に参加。
天神地区の百貨店など、商業施設の受付のリーダーたちが集まり、意見交換や情報交換をします。
そこでの交流がとても役に立っていると、村瀬さんは話します。
「試行錯誤の毎日。だけど、相手の気持ちを考えてまとめていく経験は自分自身の成長につながります。リーダーになる前に仕事を辞めようと思っていましたが、経験してよかったと思っています」。

─ OFFは家でのんびりリラックス

仕事が休みの日は、「家に引きこもり状態」と笑う村瀬さん。
ヨガのDVDを見ながら体を動かしたり、通販で買ったエアロバイクに乗ったりして過ごすといいます。
エアコンの効いた室内で働いているため汗をかくことが少ないことと、メリハリのきいた健康的なボディを目指したいことが大きな理由。
そして時間が空いたら「ちょっとだけ英語の勉強」も。旅行好きに加え、受付に外国人のお客様が増えているからです。
家事は「手抜きを覚えました。料理はあんまり。男に生まれたかったくらいです」と、苦虫をかみつぶしたような表情。「夫が寛容なので助かっている」のだそうです。

─ 東南アジアが大好き！

4〜5日間の休みがあったら、旅行に行きたいとか。行き先は東南アジア。
これまで台湾やベトナムへ一人旅をし、友人とタイやシンガポールに出かけたといいます。
ブランド品や有名な観光地に興味はなく、町を散策するのが、「アジア特有のごちゃごちゃとした感じや香り、湿度が好き」な村瀬さんの旅行スタイル。旅行の計画を立てる時間は至福の時間。
本屋でガイドブックを見つけたり、テレビの紀行番組を見たり、インターネットで旅行した人の投稿を読んだり。「それだけで自分が行った気分になり、いいリフレッシュになります」。次に行くなら、香港かシンガポール。料理は美味しいし、混沌とした町の感じに惹かれるといいます。
見た目と違って意外に“男前”な村瀬さん。型にとらわれず、自分らしさを追い求める姿はまさに“今”の女性といえそうですね。