Dr.村山のカラダ元気コーナー vol.18
座りすぎは喫煙と同じくらい健康に悪い??
皆さんは Sitting is the new smoking (座りすぎは喫煙と同じくらい健康に悪い)という言葉を聞いたことがありますか?北欧やアメリカで急速に広まっている考え方で、アメリカのIT企業では立ったまま仕事ができる机を利用する人が増えているそうです。近日発売されたアップルウォッチには1時間以上座りっぱなしだと立つように促される機能があることをご存知の方もいるでしょう。
ある研究によると1日に6時間座る生活を続けている人は1日に3時間しか座らない人に比べ15年以内に死ぬ確率が40%増えるのだそうです。またいくつかの研究から座りがちな人は肥満、糖尿病、心血管病、総死亡率のリスクが上がることが明らかにされていますし、大腸がん、乳がん、肺がんなどのリスク上昇との関連も示唆されています。しかも座りすぎの悪影響は定期的に運動をする習慣がある人でも避けられないのだそうです。
私も診察室で座って過ごす時間が多いのですが、皆さんの中にも1日中コンピュータと向き合って仕事をされている方も多いのではないでしょうか?まずは座って過ごす時間を分割するのが大事。30分〜1時間ごとに数分間椅子を離れる。ものごとを人に頼まず自分で動くことなどを意識することからはじめてはいかがでしょうか?
[アドバイス]村山内科・胃腸科 院長 村山通秋先生
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